岩手医科大学の小論文について

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小論文 ― 岩手医科大学

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年度
試験区分
内容
字数
時間
15
一般
中村桂子 『ゲノムに書いてないこと』より 「わかる」ということについて考えを述べる。
600字
50分
14
一般
真野俊 『「命の値段」はいくらなのか?』より 「いのちの重さ」について思うことを述べる。
600字
50分
13
一般
清水哲郎 『最期まで自分らしく生きるために』より 《生物学的な生命》と《物語られるいのち》について考えを述べる。
600字
50分

読解力と背景知識を活かす力が求められる

  • 資料文型

【傾 向】

  人間を対象とした医学・医療を志す者に対する、医学(科学)の思考と医療(臨床家)の姿勢、及び社会性が問われている。資料文がA4の3分の1〜半分程度と短めで、設問も簡潔で50分で600字だが、この見かけよりも、論述難易度は高いと思われる。短い資料文の方が、読解力や解釈力が必要であること、また資料文や設問が、他大学の先駆け的存在となっているからである。たとえば、'14は国民皆保険制度に触れているが、'15には、北里大・川崎医大(同じ著作)、獨協医大でも医療保険制度について出題されている。'13には「物語られるいのち」が問われていたが、「物語る」「語る」というのは、'14、'15の他大学の資料文や設問にも頻出である。

 '15はゲノムそのものというより、科学における「わかる」と、日常でいう「わかる」のずれについて問うている。著者は友人から、「何でも遺伝子でわかっちゃうんでしょ」と言われる。一般人がそのようにとらえる一因はメディアにもある。2014年9月(つまり、2015年度入試の年)にiPS細胞による世界初の加齢黄斑変性の臨床試験が大々的に報じられたが、研究者本人は、すでにES細胞では実施されていると冷静に述べていた。また、世界初の体細胞クローン羊のドリーを誕生させた博士自身は、個体化により却って生命誕生の謎が深まったと述べている。だが、このような部分は大きく報道されることはないので、一般人の期待と誤解を生んでしまう。さらに、文中に登場する数学者の藤原正彦(小論文頻出、'13自治医大既出)でさえも生命科学者の著者とは捉え方が異なっている。「わかる」については小論文でよく問われる。'14は、「いのちの重さ」について、国民皆保険制度導入以前の日本の医療の実態を示して、皆保険制度が機能しなくなっても「人の命は地球より重い」と言えるのかと問うている。'13は資料文及び設問中に、《生物学的生命》と《物語られるいのち》という語句が使われていた。「生命」「いのち」という表記上の違いにも着目して読解する。医学部なので「物語られる」→ナラティブ→ナラティブ・ベイスト・メディシン(NBM)、生物学的生命に対する治療としてのエビデンス・ベイスト・メディシン(EBM)のバランスを考えて論述する。また'14の設問では「いのち」がテーマとなっており、臨床医としての姿勢を問うている。地域医療についてもすでに、岩手の地域を具体的に示して出題している。

 知識・情報はあるに越したことはないが、50分600字なので、資料文と設問から自分の分かる範囲で真摯に論述しよう。

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